全館空調

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目次

全館空調換気システムのマッハシステム


市販の壁掛けルームエアコン1台で冷暖房ができ、同時に換気を行うことができる省エネで快適な室内環境を可能にした次世代全館空調システム

マッハシステムとは?

マッハシステム

高気密、高断熱住宅のメリットを最大限に活かすのが全館空調と言われています。 しかし、現在の全館空調システムは省エネとは言い難いです。そこで、市販の壁掛けルームエアコン1台で冷暖房ができ、同時に換気、空気浄化、加湿、除湿を行うことができる省エネで快適な室内環境を可能にした次世代全館空調がマッハシステムです。
 

そもそも高気密、高断熱住宅とは?

それは断熱材を使って建物の断熱性を高めると同時に、隙間をなくして気密性を高めた住宅のことです。
断熱をされていない住宅の場合、屋根、窓、壁、床などを通して夏は熱せられた空気が入り込み、冬は室内の暖かい空気がどんどん逃げていってしまいます。冷暖房費がかさむばかりか、冬場、お年寄りにとっては暖かい部屋から廊下やトイレ、脱衣場に出た時のヒートショックが命取りにさえなりかねません。
そのような家の中の温度差をなくすために導入されたのが高気密・高断熱住宅なのです。

高気密・高断熱だから可能になった計画換気
大きく分けて4つの役割が、換気にはあります。

1.人の呼気や臭い等を排出するための換気
2.局所換気(キッチンなど)
3.全館換気(結露の被害から守る)
4.シックハウス対策としての換気

マッハシステムの仕組み

仕組み

一年中きれいな空気の中で暮らす

1.空調室

小屋裏などに設けられた空調室で、各部屋から戻ってきた空気に、外からの新鮮な空気をミキシングします。その空気は空調室に入る前にフィルターで浄化されます。また、外気については熱交換器を通すため温度と湿度もある程度調整されています。

2.エアコン

空調室には家庭用のエアコンが備え付けられています(40坪の延べ床面積の建物に12畳用エアコンが標準)。フィルターで浄化された空気は、エアコンで温度と湿度を調整します。季節などによっては加湿器やアロマ加湿器を置いてもいいでしょう。
つまり、この部屋できれいで心地いい空気をつくるわけです。
※住宅の条件などによってエアコンの大きさは変化します。

 3.給気グリル

新鮮な外気は、PM2.5(97%)まで除去するフィルターを通して❶の空調室に導入され、室内の循環空気と混合、エアコンで調温された後、各部屋に換気グリルから給気されます。

4.排気グリル

新鮮な外気で希釈され、室内を循環した空気は、最後トイレや納戸から室外に排出されます。

5.コントロール

給気は、各部屋に取り付けられたコントローラーで調整することができます。

6.吹き床、天井

床下も天井裏にも空調室から調温された新鮮な空気が吹き込まれています。夏は屋根裏が涼しく、冬は床が暖かく感じられることになります。建物が床下から天井裏まで温度と湿度を快適にコントロールされ、耐久性が向上します。

マッハシステムの特徴

子供に優しい

熱風も冷風もないから女性と子供たちにやさしい風

快適

皆さまの中には冷暖房の風が苦手、とおっしゃる方も多いと思います。それもそのはずで、たとえば暖房で室温20度にする時には、吹き出し空気の温度は45〜60度くらいになります。 そんな熱風をまともに受ければ快適でないのは当然のことでしょう。
また、どんなに気密断熱性が高い住宅でも、室内に高温空気を吹き出すため、暖かい空気が天井付近に溜まり、上下温度差ができてしまいます。顔は火照るくらい暑いのに、足元がスースーするという、あれです。
一方、マッハシステムは、エアコンは空調室に備え付けられた1台のみです。各部屋には熱い風や冷たい風を吹き出すエアコンはありません。空調室から送られた室温と1〜3度差程度の空気が、各部屋の給気口から室内に届けられます。これだけ室温と差がないと、人間は気流をあまり感じません。
大量の空気が送り届けられているにもかかわらず、風量をほとんど感じないのです。
さらに多めの吹き出し空気によって部屋の空気がゆっくりと撹拌されるため、床、壁、天井の温度も、ほぼ一定になり、不要な輻射熱もなく、従来の冷暖房では不可能だった今までにない快適空間が実現します。

省エネ

家庭用の壁掛けエアコン1台で家中の空調を行うため、24時間空調にもかかわらず、少ないランニングコストで運行することができます。

 確実な換気

従来の換気システムでは、部屋に送り込む空気は6畳間で1時間あたり約12〜15立方メートル程度です。 但し、一般的に第3種換気は、外壁に取り付けられており、1箇所で給気と排気を同時に行うタイプがほとんどです。よって外壁から遠い部屋隅の空気までしっかりと換気されることは期待できません。
ショートサーキットと言われている攪拌(かくはん)に近いものになって換気が不十分なものとなります。
マッハシステムでは換気量はこれまでと同じですが、家の中の空気が常に循環しており、その空気とともに新しい空気がミキシングされて送られるため、部屋の隅々まで行き渡ります。マッハシステムは、本来あるべき換気を実現します。

家が長持ち

床下から天井裏まで、すべての空間を空調します。これにより、断熱材の内側の構造躯体や設備の配管電線などが、高温や低温にさらされることがありません。また絶えず清浄な空気を送り続けるため、ホコリなどの堆積も少なくなります。

お掃除が楽

1.空気室にはフィルターをつけています。このフィルターを家の空気が1時間に5〜10回通過し、ホコリなどを除去しています。そのため家の中で発生したホコリなどは、床に落ちる前にフィルターで捕集されるため、汚れの少ない住環境を実現することができます。
2.外気導入部の第一種熱交換機にもフィルターが設置されております。PM2.5クラスのフィルターボックスも追加可能です。

静か

騒音を発生するエアコンや送風機は空調室内に設置しています。各部屋には吹き出し口があるだけなので、非常に静かです。

シロアリ対策に効果的

床下には絶えず一定風速の空気が流れています。シロアリは気流を忌避する性質があるため、風を感じるとUターンして戻ってしまい、床下に入ることがありません。薬剤を使わず、物理的にシロアリが入り込めない環境をつくり出します。

天井裏が涼しい

8月、炎天の夏のお昼時、天井裏に上がっていただいたお客様「お母さん、ここで昼寝ができるよ!」(実話です)マッハシステムでは、天井裏に夏は冷気を、冬は暖気を送風しています。真夏の屋根は直射日光で80℃程度まで熱せられます。夏の屋根裏の温度は、一般的に50℃程度まで上昇します。よって2階の部屋では冷房が効きにくく、エアコンで室温は下げられても天井や壁が熱く、輻射熱が室内に放射されて不快な暑さがつきものとなります。
マッハシステムでは、夏期、天井裏に冷気を送風しますので天井裏も26℃〜27℃となります。したがって2階の室温に天井や壁からの高温の輻射熱の影響がなく、快適な室内温度を実現できるのです。天井裏から床下まで、冬は22℃〜夏は26℃程度の調温された、清浄な空気がいつも流れており、人も建物も健康で長持ちする環境を提供できるのがマッハシステムの優れた特徴です。